突然ですが、個人事業主の資金調達といったら、どんな方法が思い浮かぶでしょうか?
開業前であれば、クラウドファンディングなどが有効な方法として挙げられるでしょう。
しかし、開業後はどうでしょうか?
開業後の資金調達にはいくつか方法がありますが、法人に比べ審査が厳しい個人事業主に最適な方法は限られています。
そんななかでも唯一、ファクタリングによる資金調達は、個人事業主に最適といえるでしょう。
そのためここでは、個人事業主の資金調達方法をいくつかご紹介した上で、個人事業主の資金調達にファクタリングがおすすめである理由を解説していきます。

開業後の個人事業主の方は必見の内容ですよ!
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個人事業主が利用できる資金調達方法
それでは個人事業主ができる資金調達方法を、いくつかご紹介します。
- 民間の金融機関
- 日本政策金融公庫
- ビジネスローン
- ファクタリング

まずは一般的な方法である、金融機関からの借入れをご紹介しますね!
民間の金融機関からの借入れ
民間の金融機関とは、地方銀行や都市銀行をはじめ、信用金庫や消費者金融を指します。
利率の目安は、それぞれ次の通りです。
金融機関 | 利率 |
---|---|
地方・都市銀行 | 3%~15%程度 |
信用金庫 | 3%前後 |
消費者金融 | 3%~18%もしくは4.5%~17.8% |
銀行や信用金庫は、利率が低い点が魅力的ですが、法人に比べ信用がない個人事業主は審査に通りにくいでしょう。
また消費者金融は、銀行や信用金庫と比べると審査ハードルが低いものの、利率が高く長期的な資金調達には不向きといえるでしょう。

消費者金融のメリット・デメリットについて気になる方は、下記の記事を参考にしてみてください。
日本政策金融公庫からの借入れ
日本政策金融公庫とは、政府が運営している金融機関です。
融資の対象は中小企業だけでなく、個人事業主も対象になっています。
また利率は2%前後と低く、返済しやすいのもメリットです。
しかし、審査基準が厳しく申込み書類も多数あるため、利用ハードルの高さがネックになります。
ビジネスローンでの借入れ
ビジネスローンは、個人事業主や法人など事業者向けローンの総称で、銀行や消費者金融などが提供しています。
大きなメリットとしては、ビジネスローンは総量規制の対象外という点です。
通常借入れをするときは、総量規制の対象となり、年収の3分の1までしか借りることができません。
しかしビジネスローンの場合、返済能力さえあれば、年収の3分の1以上の借入が可能なんです。
ただし金利は高く、長期的な資金調達方法には向いていないでしょう。
ファクタリングでの資金調達
最後のファクタリングですが、前述の3種類と違い、借入れでありません。
ファクタリングとは売掛金を受け取るために必要な売掛債権を、ファクタリング会社へ売却する資金調達方法をいいます。
つまり、ファクタリングは借入れではなく、売掛債権の売買取引に当たります。
そのため、金利もなく審査も売掛先企業が対象になります。
個人事業主の資金調達が難しい理由
つづいては、個人事業主の資金調達が難しい理由について、3つご紹介します。
- 法人と比較すると信用に欠ける
- 大手は小額の申込みに対応していない
- 資金化までに時間がかかる

一番の理由はつぎの法人との違いですね!
法人と比較すると信用に欠ける
個人事業主で一定の売上を維持していたとしても、法人と比較すると信用に欠けていると判断されることがほとんどです。
たとえば法人の場合、業績や財務状況に関するあらゆる資料(決算書)を必ず作成しなければいけません。
それに対して、個人事業主は確定申告の申請を行えば、会計・納税に関する義務については果たしています。
金融機関は決算書を基に審査を行うので、詳細な財務状況を確認できない個人事業主は、返済能力があるか判断しにくいんです。
大手は小額の申込みに対応していない
都市銀行など比較的規模の大きな金融機関は、100万円など少額の融資には対応していないケースも珍しくないんです。
一方開業したての個人事業主は、店舗などさまざまな費用項目が発生したとしても、億単位の資金調達は必要としません。
このような利用希望金額と対応可能金額の違いが、資金調達の難易度を高くしています。
ビジネスローンであれば少額にも対応していますが、金利の高さなど資金調達後の運用・返済が難しいでしょう。
資金化までに時間がかかる
個人事業主の資金調達は、資金化まで時間がかかるため傾向にあります。
たとえば日本政策公庫の場合は、審査から資金化までに1ヶ月程度かかります。
しかし、資金繰りに悩みやすい個人事業主にとって、1ヶ月は長い審査期間です。
個人事業主の資金調達にファクタリングが1番おすすめな理由
それでは、個人事業主の資金調達にファクタリングがおすすめな理由を、ご紹介します。
- 個人事業主をはじめとした中小企業向けの業者が増えてきている
- 最短即日対応してもらえることがある
- 自分に合った業者が見つかる一括見積査定もある
- 審査対象が主に売掛先の信用
- 少額から利用できる

どれも個人事業主にとってうれしい理由ばかりですよ!
個人事業主をはじめとした中小企業向けの業者が増えてきている
ファクタリングは、元々欧米で開発された資金調達サービスですが、近年日本でもファクタリングサービスは増えています。
そしてファクタリングサービスは、中小企業や個人事業主向けの業者も増えているため、利用しやすさという点でもおすすめです。
最短即日対応してもらえることがある
ファクタリングサービスの強みは、申込みから資金化まで最短即日対応してくれる業者も複数存在することです。
また、ファクタリングサービスは、借入れではないため審査に必要な提出書類は、比較的少なく手続きはスピーディです。
最短即日対応してもらえるファクタリングサービスは、売上をすぐに資金化したい個人事業主にとっておすすめです。
自分に合った業者が見つかる一括見積査定もある
ファクタリング関連のサービスには、ファクタリング業者を一括見積査定(相見積もり)できるものもあるため、自分に合った業者を見つけやすいといった特徴もあります。
こういった一括見積りサービスは、忙しい個人事業主にとっても便利で使いやすいのではないでしょうか。
また、ファクタリング業者は、業者によってサービス内容が異なります。
たとえば、全国対応型や特定地域に特化した業者、また2社間・3社間どちらにも対応している業者などがあります。
ちなみに個人事業主の方におすすめなのは、2社間ファクタリングです。
審査対象が主に売掛先の信用
ファクタリングの審査基準は、借り入れと違い、売掛先(取引先)の信用力を基に審査を行います。
そのため、ファクタリング利用者側が赤字決算・開業直後で財務状況を示せない場合でも、審査に通過しやすいです。
ファクタリング業者は、売掛先の資金を最終的に確保しなければいけないシステムのため、利用者の信用力よりも売掛先の信用力を重視しています。
信用力をこれから構築していく個人事業主にとって、ファクタリングは相性の良いサービスです。
少額から利用できる
中小企業や個人事業主向けのファクタリングは、数万円といった少額の売掛債権買取にも対応しています。
また、少額の場合も手続きなど特に異なる点もありませんので、スムーズに申込み・最短即日対応可能です。
一方で融資の場合は、1,000万円など一定金額の借り入れを前提としているため、数万円や数10万円では審査に通過できない可能性があります。
事業規模の小さい個人事業主も手軽に資金調達できるファクタリングは、銀行など金融機関から借り入れを申し込むよりもメリットの多い選択肢です。
個人事業主がファクタリングの審査に通りやすくするには
個人事業主が、ファクタリングの審査に通りやすくするには、以下のポイントを確認・注意しながら手続きを進めましょう。
売掛債権の有無 |
---|
ファクタリングには売掛債権が必須です。 |
売掛先の状況 |
売掛先が赤字決算など、経営状況に問題のある場合は審査落ちの可能性が高まります。 |
売掛先が法人であること |
売り掛け先は法人の方が、『信用力』という点で、自営業者などよりも評価されます。 |
売掛先の売掛金支払いまでの期間 |
売掛先からの支払いが早い程、審査に通過しやすいです。 |
借り入れよりも審査ハードルの低いファクタリングですが、売掛先に関する一定の審査基準はあるため、事前に売掛先の状況について可能なかぎり確認しておきましょう。
また、ファクタリング業者は売掛先を重視しているとはいえ、利用者も審査の対象です。
そのため、面談時や申込み時に『審査書類を忘れない・嘘をつかない』といった、誠実な対応することも大切です。
個人事業主の資金調達にはファクタリングがおすすめ
今回は、個人事業主の資金調達方法には、ファクタリングがおすすめである理由をみてきました。
他の資金調達方法もいくつかみてきましたが、法人と比べ信用が獲得しにくい個人事業主の借入れは、審査のハードルが高いことがお分かりいただけたかと思います。
また、審査に時間がかかる、最低融資金額が高いなど借入れには個人事業主が利用しにくい点が多々ありましたね。
一方でファクタリングは、借入れのデメリットを解消する特徴がありました!
- 審査対象は売掛先企業
- 少額から利用可能
- 最短即日の資金調達も可能
ファクタリングはまさに、資金調達で悩まれている個人事業主の方にピッタリの方法といえるのではないでしょうか?
下記の記事では、ファクタリングの基礎知識をはじめ、個人事業主の方が利用できるファクタリング業者を厳選してご紹介しております。
よろしければ、ご参考になさってください。