保証ファクタリングを徹底解説
事業資金の調達手段としてファクタリングは一定の認知を得ており、すでに利用を検討している方も多いのではないでしょうか。

ただ、実際のファクタリングにはいくつか種類があり、ケースによってどの方法が適当か変わってくるのです。

このページでは、保証ファクタリングについてどのような性質をもつものなのか、資金調達法として適しているのか解説していきます。

保証ファクタリングとは

保証ファクタリングはリスク回避の手段
保証ファクタリングは、売掛先が倒産するなどして必要な支払いを受けることができなくなったときに、代わりにファクタリング業者から補償金として支払いを受けられるサービスです。

掛け取引を行うにあたっては、商品やサービスの納入と引き換えに即座の支払いを求めることなく、将来の一定期日にまとめて支払うことが約束されます。

しかしその約束の期日が到来する前に、売掛先企業が倒産などで支払い不能に陥ると、自社は必要な支払いを受けられず貸し倒れが生じます。

そのような事態になった時に備えて、ファクタリング業者に保証をお願いするのが保証ファクタリングです。

支払い不能の概念は個別のファクタリング業者との契約で定められますが、倒産以外にも例えば以下のような状態が対象になります。

  • 会社更生手続きの開始
  • 民事再生手続きの開始
  • 任意整理の着手
  • 手形取引の停止処分..etc

万が一の時に必要な補償を受けられるという意味においては、損害保険や生命保険などの保険商品を同じようなイメージに捉えることができます。

例えば自動車保険を例にとれば、目的は万が一事故を起こしてしまったときに備えるものです。

保証ファクタリングも売掛先の支払い不能という事故に備えておくための、リスク回避の手段の一つになります。

保証ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングのメリットとデメリット
それでは、保証ファクタリングを利用した場合の具体的なメリットとデメリットをそれぞれ見てみましょう。

メリット

まずメリットは主に以下の4つが挙げられます。

  1. 貸し倒れのリスクを回避できる
  2. 連鎖倒産を避けられる
  3. 与信業務を外注できる
  4. 相手に知られない
  5. 国の支援がある

1つずつ見ていきましょう。

貸し倒れリスクを回避できる

掛け商売をする以上、貸し倒れリスクは常に感じていなければなりません。

保証ファクタリングの後ろ盾があれば貸し倒れリスクを回避できるので、万一の場合に備えて安心していることができます。

連鎖倒産を避けられる

建設業界など多重ピラミッド構造の下で事業を行う場合、どこか一社が倒産すると、キャッシュの流れが一気に止まってしまい、なし崩しに連鎖倒産の危機に瀕することがあります。

入金がなくなることもダメージですが、他社の事情で連鎖倒産に巻き込まれるなど目も当てられません。

保証ファクタリングの補償金を受けられれば、連鎖倒産の危機も回避することができます。

与信業務を外注できる

中小企業の場合、取引相手となる業者の信用確認をするのは大きな負担です。

ノウハウ的に無理な場合もあるでしょう。

保証ファクタリングを使えば与信管理を丸投げできる効果がありますから、自社のリソースを本来のビジネスに集中させることができます。

特に新規の取引となる相手は、まだ信頼関係が構築されていないので大口の取引には慎重な検討を要します。

しかし慎重になりすぎてビジネスチャンスを逃すと、これも大きな損失になります。

そのような時に保証ファクタリングを利用すれば、安心して取引に臨むことができるでしょう。

相手に知られない

保証ファクタリングを利用することは売掛先企業に知られないので、関係が悪化することはありません。

国の支援がある

建設関係の下請け業者や資材業者は、保証ファクタリングを利用するにあたり国からの助成があります。

保証ファクタリングを手掛ける事業者全てが対象になるわけではなく、都道府県ごとに国に認められた事業者だけが対象です。

詳しくはコチラを参考にしてみるといいでしょう。

デメリット

保証ファクタリングはリスク回避にはうってつけの手段ではありますが、以下のようなデメリットもあります。

  1. 保証料がかかる
  2. 断られることもある
  3. 支払事由に該当しないと保証されない

1つずつ見ていきましょう。

保証料がかかる

保証ファクタリングは当然ですが無料ではなく、保証料がかかります。

個別業者によって、また個別のケースによって保証料は変動しますので確認が必要ですが、概ね保証額の数パーセント程度となります。

断られることもある

保証ファクタリングは、ファクタリング業者が安全性を確認したうえで、あまりに高リスクと判断されると利用を断られることもあります。

断られることはなくても、希望する全額の保証が受けられないこともあります。

支払事由に該当しないと保証されない

個別の保証ファクタリング契約で定めた事由に該当しなければ補償金は支払われませんから、どのようなケースで保証を受けられるのかしっかりチェックする必要があります。

保証ファクタリングと買取ファクタリングの違い

買取ファクタリングと保証ファクタリングの違い
ファクタリングの種類には保証ファクタリングの他に買取ファクタリングがあるので違いを簡単に見ていきましょう。

保証ファクタリングは上で見てきたように、売掛先の支払い不能という事態に備えるためのサービスです。

今必要な現金を、すぐ手元に用意できるサービスではないことが分かりますね。

一方、買取系のファクタリングは、売掛債権自体を買い取って現金化してくれるサービスです。

買取ファクタリングは貴金属や家電などをリサイクルショップに売るようなイメージで利用でき、すぐに手元に現金を用意することができます。

保証ファクタリングは貸し倒れリスクに備えるもので、買取ファクタリングは手元に現金を用意する手段ですから、両者はそもそも目的が全く違うものなのです。

保証ファクタリングは中小企業の資金調達に向いていない

以上のことから、必要なシーンで現金を用意する手段としては、保証ファクタリングは機能しないことが分かります。

事業拡大のための資金調達や、資金ショート回避のために手元に現金を用意したい場合は買取ファクタリングが適当な手段です。

売掛債権を直接現金化することができるので、必要なシーンで迅速・確実に現金を手元に用意できます。

保証ファクタリングまとめ

保証ファクタリングまとめ
本章では保証ファクタリングについて仕組みやメリット・デメリットなどを解説していきました。

保証ファクタリングは貸し倒れリスクが気になる取引先との新規取引など、信用リスクをカバーしたいときに有効な手段と言えるでしょう。

ただ、債権を直接現金化するものではないので、資金調達の手段として保証ファクタリングは適当ではありません。

資金需要が発生した時には、保証ファクタリングではなく買取ファクタリングを選択しましょう。

買取ファクタリングについての詳細やオススメ業者が気になる方は下のボタンからご覧ください。