企業が事業経営のための資金調達をする方法として、ファクタリングサイトを利用することがあります。
近年では、赤字によって経営に苦しむ企業が増えてきているため、ファクタリング会社がさらに注目されているようです。
そこで今回は、群馬を拠点としている「群馬銀行」のファクタリングサイトについてご紹介していきましょう。
群馬銀行の概要について
群馬銀行は昭和7年9月に設立され、本社は群馬県前橋市に所在しています。
全国に約150店舗拠点が置かれており、ニューヨークや上海、バンコク、香港など海外にも店舗や事務所がありますが、群馬県を中心に根強い経営を展開している地方銀行です。
資本金は486億円、従業員数は3,225人で銀行業務全般に携わっています。
大手地方銀行ということもあって、民間のファクタリング会社をかなり上回る資本力を持っています。
群馬銀行のファクタリングとは
群馬銀行が展開するファクタリングサービスは、一括ファクタリングが特徴です。
「売掛債権売却による資金調達ができるファクタリング」という一般的な形態でなはなく、支払手形発行の際に必要な印紙税、人件費などの経費削減を目的とする買掛金をメインにしたファクタリングになります。
資金調達というよりも、事務合理化のためのファクタリングと言っても良いでしょう。
ですから通常の「中小企業が資金調達を目的とするファクタリングサービス」とは少し異なります。
群馬銀行の「ぐんぎんTKC戦略経営者ローン」
こちらの商品は、群馬銀行のTKC会員である税理士や公認会計士が顧問となっている法人向けのローンサービスです。
利用可能な企業は、以下のようになっています。
- 直近の決済において年商が10億円未満であること
- 申し込みの時点で、法人設立後3年以上経過していること
(不動産業や風俗業、興行娯楽業、金融・貸金業は含まない) - 直近の決済において資本の部の合計が債務超過でないこと
- TKC会員と1年以上の顧問契約が結ばれていること
- 群馬銀行本支店の営業領域内に所在していること
- 申し込みの時点で、群馬銀行と取引があるかとどうかは問いませんが、所定の融資基準を満たしていること
ぐんぎんTKC戦略経営者ローンの使い道は、事業の運転資金や設備資金です。
融資金額は100万円~1,000万円以内とし、1ヶ月~3年以内までの融資期間となっています。
審査結果は申し込みから5営業日以回答される非常にスピーディーな対応が可能なローンです。
取扱フローに関しては、利用希望者が「TKC戦略経営ローン・システム」によって作成した借入データをTKC会員に送信し、TKC会員が財務データを活用してTKCイントラネットを通じ、群馬銀行にデータを送ります。
審査回答後に、群馬銀行に行き借入契約を済ませた後、融資が実行される流れとなります。
群馬銀行の「シンジケートローン」
多額な資金が必要な時に便利なのが「シンジケートローン」です。
こちらの商品は、複数の金融機関から構成される協調融資団により、同一の条件に沿って融資が行われます。
多額の資金調達になる場合は、1ヵ所だけでは難しいため複数から借りることになりますが、シンジケートローンの場合は同一の借入条件で窓口を一本化できるため返済計画が立てやすくなるといったメリットが得られるでしょう。
この他、以下のようなメリットがあげられます。
- 多額な資金調達が可能
- 資金の調達手段や調達先の多様化が図れる
- 資金調達のための労力やコストが軽減される
- 信用度の高さのアナウンスメント効果が得られる
このようにシンジケートローンは、複数の金融機関によってシンジケート団を組成して資金調達が行われるという大型ローンになります。
多額の資金調達が必要な場合に、取りまとめのサポートをしてくれるローンとなっています。
群馬銀行の「ぐんぎん成長基盤強化支援資金」
こちらの商品は、事業内容に関係なく幅広い用途に対応しているビジネスローンです。
対象事業や用途は、以下の通りです。
- 医療・介護事業
- 健康関連事業
- 農林水産事業
- 食品事業
- 環境事業
- 観光事業
【事業内容に関わらず利用できる資金使途】
- 研究開発資金やアジア諸国における事業展開資金
- 環境改善に寄与する資金
【対象事業に該当する場合の資金使途】
- 設備資金
- 設備に付随する運転資金
利用金額は1,000万円以上、3~15年までの長期的な融資期間を設けています。
また、法人及び個人事業主の場合は米ドル建貸出も利用可能です。
通常のファクタリング契約では、売掛先の支払履歴や債券の業種、会社の信用度などの売掛先のみの審査対象が基本です。
さらに、持ち込む会社も審査されるので追加融資が不可欠になっていること、信用情報に問題が見られる際には審査通過が厳しい状況になるでしょう。
しかし、群馬銀行におけるファクタリングは資金調達の多様化に特化した新たな取り組みを行っている企業です。
地元企業が資金繰りを安定化させるために、ファクタリングの取扱いを公表することなく支援し、安心して資金繰りできるようになっています。