会社を経営している方や個人事業主の方は事業資金に不安が出てきたら「ビジネスローンを利用しよう」と思うはずです。
一方でビジネスローンは多くの業者が実施しています。どの業者のローンを利用すればよいのか迷ってしまうわけです。
こちらではビジネスローンを選ぶコツについてお教えします。選び方さえ把握していれば、優良な業者を圧倒的に見つけ出しやすくなります。
事業資金融資は今後の成功を左右する大切なものです。高金利など不利な業者を選択しないためにも、一度立ち止まって1つずつ確認していきましょう。
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金利が有利であるか?
お金を借りれば必然と利息は発生します。その利息が高ければ高いほど負担は重くのしかかってきますので金利が有利かどうかしっかりと確認しなくてはなりません。
実質年率10%から12%くらいが相場
ビジネスローンを利用すると金利が発生します。返済額は借入額+金利手数料となるのです。
当然、実質年率が高くなってしまうと返済総額が増えてしまいます。実質年率が高ければ、返済が多くなってしまうのでそれだけ経営に対して大きな影響を与えてしまう可能性もあるわけです。
実質年率は業者ごとに異なっています。さらに借入金額によっても実質年率は変わってくるのです。
- 高額の借り入れを行うケース・・・実質年率は低めに設定される事が多い
- 少額の借り入れを行うケース・・・実質年率は高めに設定される事が多い
実質年率のボーダーラインとなるのが10%から12%です。ボーダーラインを超えてくると、高めの設定となるので借り入れは不利となります。一方でボーダーラインを下回ると、低めの設定となるので有利となります。
気になっているビジネスローンがあったら、まずはどの程度の実質年率に設定されているか確かめてください。なるべく10.0%以下の設定である業者を選びましょう。
融資速度について、希望する日程までに借り入れできるか?
審査にかかる時間は業者ごと異なっています。審査が早く終わり、融資が早急に行われるところもあるのです。一方で審査に時間がかかり、希望する日程に間に合わない、ということも考えられます。
- 融資までのスパンが短いビジネスローン・・・審査から2日程度で融資
- 融資までのスパンが長いビジネスローン・・・審査から1週間から2週間程度で融資
余裕がある、という方はあまり気にしないでも良いかもしれません。
一方で早急に「融資を受けたい」という方は重視すべき項目です。
融資対象者が自分に合致しているか?
- 法人のみに対応しているビジネスローン
- 個人事業主のみに対応しているビジネスローン
- 業歴が1年以上は必要なビジネスローン
ビジネスローンの選び方としてかなり基本的なテーマとなりますが、融資対象者もかなり重要です。ビジネスローンによっては、法人にしか対応していないところもあります。一方で個人事業主しか対応していないところもありますし、業歴も融資資格条件に組み込んでくるケースが有るわけです。
ビジネスローンをチェックする時は、まず「経営者(法人)向けなのか?」「個人事業主向けなのか?」をチェックしましょう。
利用限度額が自分の条件にマッチしているか?
ビジネスローンの利用限度額は500万円から1,000万円程度です。
個人向けのカードローンよりは高く設定されていますが、2,000万円や3,000万円まで対応しているビジネスローンはほとんどありません。高額設定であったとしても、1,000万円程度とされているのです。
もしも数百万円程度であれば、ビジネスローンの利用で賄えるはずです。一方で1,000万円を超えるような融資を受けたい場合には、銀行の事業資金融資を利用した方が良いでしょう。
またビジネスローンによっても最高限度額設定は異なっています。300万円というところもあれば5000万円というところもあり、8000万円というところもあれば1,000万円というところもあるのです。
どのくらいの金額を借りたいのかをまずは考え、その金額と候補のビジネスローンの利用限度額がマッチしているかを確かめてください。
担保・保証人が不要であるか?
基本的なビジネスローンは担保・保証人が原則不要で使い勝手が良いとされています。
担保と保証人が不要であるからこそビジネスローンは利用しやすい、といった特徴があるわけです。ほとんどのビジネスローンで担保と保証人を求められることはありません。
担保や保証人を求めてくる業者の利用はリスクが高いのでおすすめできません。
利用しやすい返済方法が用意されているか?
- ATMを返済はできるのか?(コンビニATMなど)
- 振り込み返済はできるのか?
- 口座引き落とし返済はできるのか?
ローンの返済方法はいくつかあります。もちろん多くの返済方法を用意しているビジネスローンを選択するのがおすすめです。しかし多くの返済方法に対応していなかったとしてもOKです。問題は自分にとって都合の良い返済方法を採用しているのか、という部分です。
たとえばATM返済が都合良いのであれば、いつも利用しているコンビニに設置されているATMで返済できるのか、という部分をチェックします。口座引き落とし返済が都合良いのであれば、自身が利用している口座からの引落しに対応しているのか、という部分を確認します。
ビジネスローンのおすすめの選び方まとめ
- 自身を融資対象者としているか?
- 金利が低く設定されているか?(できれば実質年率10.0%以下)
- 融資希望日までに入金してもらえるか?
- 希望額が借りられそうか?
- 担保と保証人が不要か?
- 自身にとって返済しやすい方法が用意されているか?
上記の6つの項目がビジネスローンの選び方の基本となります。申し込みをする前に、候補のローンを6つの項目から客観的に評価してみましょう。その上で利用するかを判断すべきです。